宅建は知名度の高い国家資格で、不動産業で実務に必要な資格です。
平均合格率は15%程度です。簡単に取得できる資格ではありません。
しかしながら宅建初心者で独学を考えている方でもあきらめる必用はありません。
今回は宅建を独学で勉強する初心者の方に向けて、おすすめのテキストと勉強スケジュール、勉強法などをご紹介します。
宅建の合格率
過去10年間の宅建試験の合格率は、15~17%台でした。
つまり、5人に1人も合格できていない計算になります。
宅建受験生の中には、不動産業界で働いている人が多いと言われています。
だから、不動産業界の経験がない人は不利だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
宅建試験は難しい問題も出題されますが、頻出問題をしっかり理解しておけば、必ず合格できます。
宅建初心者、独学の場合に必要な勉強時間
一般的に、宅建合格に必要な時間は300時間と言われています。
毎日2時間勉強するとして、約5ヵ月かかる計算になります。
約5か月ですので、余裕を持って半年と考えると良いのではないでしょうか。
勉強期間をどのくらいとるべきかという見極めのためにも、入門テキストは早めに購入して読んでみて、前倒しで勉強を開始すべきかどうか判断することをおすすめします。
もし「1日2時間も勉強時間が確保できない…」という方は、前倒しで勉強を開始する必要があります。
宅建初心者のオススメの勉強方法
宅建試験では、満点を取ることを目指す必要はありません。
年度によって異なりますが、合格基準点は50点中31点~37点です。
50点中40点程度取得すれば十分合格圏内です。
宅建初心者が独学で勉強する際にありがちなのが、分厚いテキストに一から取り組み、専門用語のわかりにくさにつまづいて勉強が嫌になってしまうことです。
不動産業界での実務経験がある人なら、テキストはほぼスルーで問題集をメインに勉強するという方法が使えますが、宅建初心者の方にはこの方法はおすすめできません。
宅建試験では、宅建業法や民法、借地借家法、都市計画法など、法律の知識も必要です。だからといって、法務関連の実務経験が無い方が、最初から分厚いテキストや問題集に取り組む方法はおすすめできません。
おすすめなのは、宅建の出題内容がポイントを押さえてまとまっている、入門の位置づけのテキストを最初に読み、基本を押さえることです。
それでは、宅建初心者の独学におすすめなテキストをご紹介します。
マンガ宅建士はじめの一歩
宅建試験に出てくる法律知識をマンガを使って視覚的に学習できる書籍。
『パーフェクト宅建士 基本書』著者のメソッドが詰まった、初学者にやさしい入門テキストです。
初めて勉強する人が躓きがちな法律用語や知識を、様々なキャラクター
がストーリー仕立てで解説します。
マンガを読んだ後は、重要事項をまとめた「つぎの一歩!」コーナーで、テキスト形式にまとめられています。
最初は、マンガで試験範囲の全体像をイメージするのにおすすめですが、学習のまとめににも使える1冊です。
みんなが欲しかった!宅建士合格へのはじめの一歩
「みんなが欲しかった! 宅建士シリーズ」で合格を目指していく方の最初の1冊 となる、オールカラーの入門書です。
オリエンテーション編と入門講義編の2部構成で、宅建士試験の全体像をしっかりつかむことができます。
合格のために何をすべきかが一目瞭然!スタートアップ講座、イラストや板書が満載のわかりやすい入門講義、この入門講義を読めば、この後の学習も、よりスムーズになるでしょう。
みんなが欲しかった!宅建士の教科書
頭に強く残るカラー図解のセットで学べるので、「読む」というより「見て」わかる教科書になっています。
オススメポイントは以下の3点。
・3冊に分解でき、持ち運びしやすい
・テキスト掲載の例題がスマホでも見られる
・「目で見る用途地域 」「目で見る補助的地域地区」が便利
宅建初心者が独学するための勉強スケジュール
勉強期間半年として、どのように勉強スケジュールを組み立てるべきでしょうか。
10月の試験日から逆算してみると、以下のようなスケジュールになります。
5月 前半:入門テキスト、後半:テキスト/問題集「宅建業法」の章
6月 テキスト/問題集「宅建業法」の章続き
7月 テキスト/問題集「権利関係」の章
8月 テキスト/問題集「法令上の制限」「税・その他」の章
9月 問題集中心 ※間違った箇所を重点的にチェック
10月 問題集中心 ※試験は第3日曜日
宅建試験では、7割得点で合格圏内に入ることができます。
7割得点するためには、頻出問題をしっかり押さえて、確実に解答できるようにすることが必要です。
逆に言えば、例えば過去問を解いてコンスタントに8割解答できるのであれば、それ以上細かいところに手を出す必要はありません。
宅建試験は、初心者でも独学で合格可能です。
書店やオンラインショップで、自分に合ったテキストを選んで、今回の記事を参考に勉強スケジュールを組み立ててみましょう。